tichiki’s blog

共働き夫婦のあれこれと思っていたら子育てと病気がやってきた日々の記録

愚痴LINEキツ

アルツハイマーパーキンソン病を併発したらしい父親、時々繋ぐテレビ電話では、ほんわりとした笑顔も見せて孫の名前も呼んでくれるのだけれど、毎日の介護生活は母にとって大きな負担。それはそうだろうとお察し申し上げますが、父が老いていく、病が蝕んでいく様子を逐一LINEで送られるというのもじわじわとダメージを受ける。シモのトラブルは、特に。母は私たち(弟を除く、娘2人)に何を望んでいるのだろう。父の最期まで寄り添うための定期便か、それとも介護サービスや公的支援制度に、ついて調べて欲しいのか(ケアマネジャーさんより詳しいとは思えないけど)、はたまた母の気晴らしなのか、、、

義父を介護の末に見送った義母は、今になって時々介護の辛さを思い出して語ることはあるけれど、同時一番頼りにしていたのは息子でも嫁でもなく、専門家だった。おそらく息子たちに父親の悪口すら殆ど言わなかったのではなかろうか。おかげか、夫は父親を愛したままで見送ることができて、喪主挨拶では涙さえこぼしていた。なんて幸せな子供だったのだろうと思った。

幼い頃から父親の悪口を聞かされて、老いた姿を実況されて、いま私の心を占めるのは父親への嫌悪ではなく、その父によく似ている自分への嫌悪。そして、悪口ばかりを聞かされた「夫」という存在への嫌悪。この呪いを、解く方法はあるのだろうか。

せめて自分の娘には、こんな思いはさせたくないと心から思う。だから悪口は言わない、けれど、少なくともこの内なる夫への嫌悪には敏感に気づいている節もあってママっ子に拍車をかけていると思う。

母よ、どうか父親を愛させて、貴女を愛させて欲しい。わたしを、わたしの夫を愛させて欲しいのです。

そうやって親の介護を放棄するなんて子供としての役割を果たしていない、ということになるのだろうけれど。本当に介護に携わって苦労している人から見たら、LINEの愚痴くらい聞いてやれよ、ということなんだろうけれど。