tichiki’s blog

共働き夫婦のあれこれと思っていたら子育てと病気がやってきた日々の記録

総務の仕事

左遷か、と悶々した春から1年、一巡するうちに総務部の中でも役割分担ができて、局舎などデカいものは男性の同僚、車は後輩、人と関わる細かいものはわたし。
今日は社のOB会のお世話役だった。ホテルと宴会の打ち合わせは結婚式以来で楽しかった。けれど、年配者が多数集まる宴会が恐ろしくもあった。
蓋を開けてみれば、「あれ、誰ですか?」とコソコソたずねながら、「おぉ!あの方が伝説の、、、!」と感動したり、自分が20代だったころの職場の先輩が、現役当時さながらに立ち話する姿にタイムスリップ感を味わったり、勝手に楽しい時間だった。

思えば、わたしは間違いなくこの人たちに育てられてきたのだ。社会に出て20年になるから、18まで暮らした実家より長い間、この会社という社会に育ててもらったのだ。

「お世話係が親切にしてくれたから、参加できた。ありがとう」と、何度も上司に頭を下げてくださったという先輩。手術終わったばかりで、車椅子。でも今年が最後になるかもしれないから、と、ちょっと無理して出かけてくださったという。
現役当時はお世話になった関係ではないけれど、今でもこうしてわたしを育ててくれる人がいる。サラリーマンはがんじがらめで良い商売とは言えないらしいけれど、脈々と続くこの会社そのものが、人の繋がりによって人を育てる機関になっていると、確かに感じた夜でした。

節分を過ぎてから、本当にドン底を通り過ぎたな、という気がする。降り続けていた坂を、少しずつ上に登るイメージ。今がその登山口だとすると、三年後にはどんな高みにいるのかしら。若葉芽吹き山の桜が咲く、いまの季節の里山のような人生の景色が見たい。