tichiki’s blog

共働き夫婦のあれこれと思っていたら子育てと病気がやってきた日々の記録

親がマンションを購入するて

一軒家の大量の荷物に囲まれて、雪かきしながら暮らすのはもう嫌だ、と訴え親がマンションを購入しようとしています。病院とスーパーが近い物件を見つけたようなのでそれはそれで良いと思うが、70になってマンションを買うなんて彼らの世代はやはり老後が約束されているのだなぁ。労使交渉の場で「退職金が嵩んだためボーナスは出せません」と言われ、現状の給与どころか将来すら不安な我々世代とは大違い。
マンション、確かに高齢者には安心な住まいではあるけれど、夜景を見下ろす毎日と、日々移ろいゆく庭の風景と、どちらが良いんだろう、と考えてしまう。きっとそれは自分が高齢者ではないからなんだろうな。
マンション買うほどのお金をかけるなら、家にある不用品を処分してリフォーム、なんだったら平屋に立て直して住んだらどうだろう、なんて。そんな気力はもうないか。
義母も同じことを言う。街中の小さなアパートに住みたいと。会うたびに言われるのが辛い。そのお金、うちが出すの?どこに住むか、私が決めるの?
大きくはないけど不自由のない家で育ててもらった。その恩を、住宅や家財の処分や引っ越しという形で自分で始末しなければならないと、考えてなかった。確かに今の住宅事情では、人はみな自分が育った家を処分するまでを責任とる必要があるのだろう。
夢のマイホームをお考えのみなさま、将来この子に残すのは財産じゃなくて老朽化した木造住宅と何十年分の荷物ですよ。ニュータウンができては高齢化し、高齢者がこぞって街中のマンションへ移り住む、日本ってそういうことでいいのかな。
と、私にそれを言う資格はないのです。せめて自分の親にだけでも、孝行する義務がある。