tichiki’s blog

共働き夫婦のあれこれと思っていたら子育てと病気がやってきた日々の記録

5ヶ月の壁

ようやく、妊娠4度目にして初めて5ヶ月を迎えた。便秘程度の腹の膨らみだが、これで妊娠してなかったら病気を疑うレベルには大きくなってきたか?
初めての腹部エコーでは、足を動かしているようにも見えて、見飽きない。いつでも見られるエコーマシーンが家にもあればいいのに。
しかし、結局お別れする可能性がないわけではないためか、夫はまったく関心を示さない。1人ではしゃぐわけにもいかず、またお別れの必要に迫られた場合にこの世の終わりみたいに嘆くことのないように、わたしも感情移入しすぎないように自制してしまう。
ごめんね、ほんとうはすべての人に心から祝福されて、大事にされるべきだと思っている。でも、今まで何度も泣いてきて、その度に家族を悲しませてきたから、今度は迷惑をかけたくないのだ。
母親になるのなら、心から愛し、心から哀しむ覚悟があるべきなのだろうけれど、弱い心で、怖がってばかりでごめんね。

でも、毎日あなたと一緒に出勤して、仕事してると思うと楽しくて笑ってしまう。会社に赤ちゃん。走らなきゃいけないときは一緒に弾んでいるんだろうなとか、重いものを持ち上げるときは一緒に気張ってくれてるかなとか、一生に一度だけ、2人で1人の時間を過ごさせてもらっている。
おかげか、運がいいと感じることも多いよ。信号が次々青になったり、バスがすぐに来たり、聞きたいラジオがちょうどぴったり始まったり、頼みの時間に雨が上がったり、旅の帰りに虹が見えたり。
天使と、一緒に暮らしているからかな。

民間療法

気功治療、わたしもやりました(´ー`)
繰り返す流産を心配してくれて、心の支えになってくださった年上の女性の勧めでした。
積極的に縋った、というより、せっかくのお気持ちだから、、、というほどの思いでしたが、まぁ、高い授業料だったかなと。幸いその間に病状が悪化するなどの話ではないので深く後悔する必要もないのだけれど。

ちょっと不思議な先生ではあった。
「治療中」に、双子の孫の写真を見せてきて自慢したり、「トシ行ってから生まれた子供って、やっぱりどこか変なんだよね」と言い出したり、妊娠判定を受けて「陰性でした」と報告したら「良かったね」と返ってきたり(ガン検査と混同?)アレ?と思うことが多かった。まぁ、全部個人の資質によるところが多い違和感ですが。でもだんだん不安になってきて、「あれ、赤ちゃんまで異物として取り除いたりしませんでしたか?」と疑ったりもした。

別に、騙して金を取ろうと思っているわけではないと思うし、本人や周りの人はその力を信じて「治療」に力を尽くしているんだろうと思います。実際、ベッドの上で全身に「気を送る」ために長い時間手をかざしてもらうと、なんとも癒されるというか、のんびりできた気が。
しかし、のんびりしてる場合じゃないケースは注意が必要でしょう。

結局ブランドバック1個買えるくらいの授業料で先生とはお別れしたのですが、一回だけ、「花粉症で鼻づまり酷そうだね。どれどれ」と頭の上から「気を送って」もらった時は、不思議とさあっと粘膜の腫れが引いて、詰まっていた鼻水がさらさら流れ始めた時は、驚くというか笑ってしまった。

気功治療って、何なんだろう、、、

12週目の始まり

マタニティライフは人生で何度もあることではないので楽しまなきゃ損!と言います。
確かに、これまでの流産を振り返ると、お腹に赤ちゃんのいたほんの一ヶ月、三週間が、いっ時でもわたしが母親だった幸せな時間だった。
それは、振り返ってみれば、の話であって、実際は幸せいっぱいとはいかない。
不安だらけで。

初めて12週の壁を超えてきた。ナイスファイト!と思ったのも束の間、出生前診断の壁が立ち塞がる。
ただの勾玉じゃなく、二頭身になったエコー写真を見てしまうと、どうあってもこの手に抱きたい、と思い出生前診断なんか受けてもしょうがないよー、と腹を決めたものの、夫の反対にあい診断を受けることになりそう。
自分たちで最後まで面倒見られない子供を、置き去りにするわけにはいかない、という覚悟。

産むことも、産まないことも覚悟なのだ。
産まない判断をするくらいなら不妊治療などしなければいい、という立派な意見もごもっとも、健康な子供しかいらないなんてエゴでしかない、その通り。
ダメな人間代表として、でも生きていくことを覚悟するしかない。
ダメなお母さんでごめんね。
世の中の大人たちはみんな立派だよ。

私だってできる

魔法使いやお姫様になる夢は叶わないとしても、「私だってできる」と信じることなら可能、というコラムを読んだ。
思えば私には無理だろうと最初から諦めてきた人生だったかも。
私なんかがテストで良い点など取れるわけない、と思い込んだ10代から、彼氏なんかできるわけない、モテるはずない、と思い込んだ20代。結婚出産なんかできるわけないと思い込んだ30代。
実際はテストの点数は悪くなかったのに、先生や同級生に褒められるのが苦痛だった。私を好きだと言ってくれた男性とは距離を置きたくなったし、プロポーズのチャンスも与えなかった。
私だって幸せになれる。そう、信じてあげればよかった。
あなたにできるはずない、という親の言葉は、魔法使いやお姫様にはなれないのよ、という大人の一般論だったのかもしれない。
できない自分を演じてきた。

今週、初めての妊婦検診。
赤ちゃんはもう生きていないだろうな、と思い込もうとしている。
せっかくもらった母子手帳は一度も開いていないし、マタニティマークのキーホルダーはビニールに入ったまま。通勤もハイヒール。
私なんか、妊婦じゃないから。

あなただってできる。幸せな家庭を持てる。
信じてあげるための魔法の呪文を発見しなければ、私はずっとこのまま。

つわりがなくなった

どうも昨日の午後から体が楽になった。
毎日3時に力尽きていたのに、まだ仕事で体を動かすこともできるし、間食しないまま遅めの夕飯の支度もできた。
寝る前にもお腹が空かないし、夜中の頻尿もなければ今朝も空腹と吐き気を感じない。あれ、胸のハリもない、、、
これは、典型的な流産ではなかろうか。
検診まであと10日以上もあるのに( ; ; )今日は母子手帳を貰うために会社を休んだがなんとも虚しい気がしてきたよ。
やっぱり、私には無理なのかな、、、会いたいんだけどな。

具合わるい、、そして仕事がヒマ

朝ごはんを食べる前が気持ち悪くて起きられない。
昼ごはん前が辛い、午後3時を過ぎると苦しい、、、まだ一人前の妊婦ではないので「つわり」という言葉を使うのもおこがましいが、所謂食べづわりに近い症状なのだろう。
不妊クリニックでは妊婦として扱われないので、そもそもの生活指導など全くないのだが、最初から産婦人科に通院できたら少しは食生活や日時生活の手引きでもあるんだろうか。
そろそろ前3回の流産の週数なので、雑誌など買うわけにもいかず、漠然と、流産と健康状態に不安を抱えて暮らす。

気がまぎれるほど仕事が忙しいといいんだけどこれがまたヒマで。本当はやらなきゃいけないこともあるんだけど気力がわかない。
この精神状態が良くない、ということだけは分かる。

もしも現場復帰ができたら

はて、もう一度番組を作ることができたら何をしよう。
日テレのプロデューサー女史は、別の部署にいながら企画書を提出して自分の夢を叶えたそうな。私は最初から希望の部署に配属されてしまったので、そのハングリーさに欠けているのかもしれない。
いま、番組を作れるなら。作れないまでも企画書を書くなら。

美味しいもののイメージを伝える
普通の人の夢や希望を聴く
マニアックな街の秘密を探る
ラジオを通して、まるで世界中に友達がいるような

そして、震災とどう向き合うのか。