tichiki’s blog

共働き夫婦のあれこれと思っていたら子育てと病気がやってきた日々の記録

幸せなことばかり続かない、だなんて

孫が生まれ、息子も結婚して海外赴任が決まり、良いことづくめで自慢してるみたいで人に言えない、と言っていた母。友人に孫をお披露目したとき「いいことばかり続くわけじゃないから」と悲観してみせて、「何言ってんの!今ある幸せを楽しみなさい!」とたしなめられていた。
そうだそうだ、と思いながら、私も彼女の娘だからどこかでそれを予言のように感じて心に引っかかっていたのだが。

その後、夫はアルツハイマーに、娘は癌になり、息子は早くも離婚の危機。ほら、やっぱりね、と言わなきゃいけないところだろうか。

それにしても母、それほど代償を払わなければならないほどの人生だろうか。大恋愛でもなく、ほんのご縁で結ばれた、それほど出来たわけでもない夫、国立大で比較的お金はかからなかったけれど特別に取り柄もない平凡3人の子供。田舎の小さな一軒家。長生きして欲しかった両親は、願いより20年早く他界。さらに自分より先に逝く娘を見送るほどの代償が必要なほどの人生か?
きっとノーだ。
まだ長生きしている90歳の両親にひ孫の顔を3〜4人見せて、元気な夫をシルバー人材センターに送り出す程度の人生だって望みすぎではなかったと思う。けれど、そうではないのだから。

本当はこんなことを、決して口にしてはいけない。思ってもいけない。「今」が不幸になってしまうから。けれど、1度だけ吐き出して、決着をつけてしまいたかった。
わたし、ちゃんと頑張るから、どうかもっと幸せな人生を送ってください。