tichiki’s blog

共働き夫婦のあれこれと思っていたら子育てと病気がやってきた日々の記録

震災から6年

3月11日6度目の一日。朝から地元のラジオを聴いている。
亡くなった息子への手紙。あなたの人生はこれからだった。やりたいこともたくさんあったはずなのに。

生かされた自分は何をしたかったのだっけ。結婚式の日取りも決まり、式場と契約する予定だった日の前日、世界が変わった。報道に携わる身として、一度、自分を捨てる必要があった。大勢の人が未来を失った日、自分の将来を考えることを一度やめてしまった。
そらから二年ほどが過ぎて、遅ればせながらもう一度自分の人生を始めようと思ったけれど、それから3度の流産。津波で失った命ではないのに、震災が私の赤ちゃんを奪ったと、考えてしまう。
人のせいにしてはいけない、環境のせいにしてはいけない、自分の体調と未来を管理できなかった私が悪い。
復興へ、復興へと歩みを進めようとするいま、被災した人たちが歯を食いしばって頑張っているのに、なにも奪われていない私が、前に進めずにいる。夫は今もこの日が近づくと、休日もなく残業を重ねている。せっかくのトップシーズンにスキーにも行けない。
3月11日、あんなに悲しいことがなければよかったのに。
家族を失った人に、申し訳がたたないほど弱い自分。これからどうして行けばいい?生きたかった多くの人たちに、恥じないためにどうしたらいい?