tichiki’s blog

共働き夫婦のあれこれと思っていたら子育てと病気がやってきた日々の記録

一個だけの卵が胚盤胞に

結局一個しか採卵できなかった日から1週間。授精したかどうか電話で確認することもできたのだけれど、怖すぎて無理だった。「今回は、ダメでした」先生から何度も発せられたあの穏やかな口調を思い出し思い出し、それでも泣かないように、絶望しないようにと訓練する日々。
心が不安定なのだろう、訳もなく夫に腹が立って無視したり、ひどい態度で雰囲気を台無しにしてきた。震災から6年、また一番忙しい時期を迎えているというのに、労ってあげることもできない。本当にごめん。
それでも逆ギレするでもなく、食事を作って、片付けて、穏やかに過ごしてくれる貴方には頭が下がります。きっと、お父さんとお母さんから受けた愛情のおかげで揺るぎない「安定性」を持ったひとなのだ。親にも何度も怒られた私の「不安定」を、矯正しようとするでもなく、受け入れるでもなく、ただあるものとして扱ってくれる。私に必要な人だと、心から思う。

で、その夫は、一個しか採れなかった卵を「凝縮されてる。きっと」と評した。その卵が、胚盤胞になっていた。グレードも今までで一番。ちゃんと授精して、もう、男の子か女の子かも決まってるのだ。

年齢を考えると、妊娠はまだ可能だけれど採卵の可能性は下がる一方なわけで、今のうちにもう一度採卵しておくという手もある。どうするか、ご夫婦で話し合ってください、とのこと。また妊娠できなかった時に、「次がある」と思えるようにしておくかどうか。または、「兄弟がいたら良かったのに」と悔やむ日のために。
答えが出ないことばかり。

ただ、この経験が無駄だったなんて思わないように、夫への感謝をこうして書いておこう。それから反省として、死刑判決を受ける練習をするのはやめよう。「駄目だったら」「断られたら」「嫌われたら」そんなことばかり考える自分を卒業したい。七赤金星。昨年のどん底から抜け出し、この節分から9年間は好調だそうですから。