tichiki’s blog

共働き夫婦のあれこれと思っていたら子育てと病気がやってきた日々の記録

労働組合

今年は仕方なく労働組合の執行委員を勤めている。これも順番だから仕方ない。執行委員やりたくないから組合を抜ける、という人もいるけれど、何かあった時のために「維持しておく」というのがうちの組合活動だと思っているので、順番が来たら仕方ない。先輩たちが守ってくれてきたいざという時のための組織を後輩に残すためと思い、自分の時間を多少犠牲にする。
先輩たちが勝ち取ってくれた女性の待遇改善のおかげで、子供を産んでも続けられる職場になっている。しかし育児時短や育児特別シフトのために会社と交渉して、嫌な思いもしながら働くママ社員もいるそうだ。いろいろ知らないこともあったし、今後もっと女性が「会社に遠慮しないで」働けるように、組合として情報を共有して改善できることは改善したいと思った。
けれど、「子供のいる女性社員同士で話しているので大丈夫。組合で集まる時間はない」とのこと。
あぁ、子供がいないってこういうことなんだよな、と思い知らされる。こういう時に、「あなただけの問題じゃないんだよ。今後子供を持つ後輩たちのために、労働者と会社が交渉すべきことなんだよ」と言いたいけれど、それは当事者ではない人間の正論に過ぎないから。
あなたにはわからない。
親になったこともないくせに。
子供を持って初めて一人前。

そんな弱味を持ちたくなかった。どんなに努力しても、当事者じゃない人間は、最後には当事者にはかなわない。勝ち負けの話ではないのだけれど、少なくとも「母親」として当事者になりたかったのだ。

だんだん覚悟ができてきたと思っていた。親にならない覚悟が。ひとりで生きる覚悟が。想像力と勉強でカバーしようと思っていた。
まだ難しいみたい。こんなことに、気持ちが負けてしまうなんて。